画面●日本ケンタッキー・フライド・チキンのWebサイト
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 日本ケンタッキー・フライド・チキン(日本KFC)は2015年6月30日、クレジットカードが利用できる290店舗で、1514件189万5373円分の誤請求が判明したと発表した(画面)。カード決済端末の不具合が原因。既に6月19日から全店でカード取り扱いを一時停止している。

 日本KFCは2015年1月29日から、クレジットカード決済に対応したパナソニック システムネットワークス製の新型POS(販売時点情報管理)端末の導入を始めた。5月11日から6月12日にかけて、顧客からカード利用代金に関する問い合わせが4件あったという。

 問い合わせを基に、カード会社や社内システム、決済端末などを調べたところ、新型POS端末のカード読み込み制御ソフト(ドライバー)に不具合があることが判明した。特定の条件でカード決済をした場合、誤った決済情報がカード会社に送信されてしまうという。

 誤請求が発生したのは新型POS端末が稼働する471店のうち290店だった。発生時期は新型POS端末の導入を開始した1月29日から、6月19日の利用停止までの約5カ月に及ぶ。

 「誤請求の発生確率は数万件に1件程度で、全く発生しなかった店舗もある。発生条件は既に特定しており、今後改修を実施し、十分な検証をしてから復旧させる」(日本KFCホールディングス企画広報部)としている。誤請求分については、カード会社を通じて返金手続きをとる。

 パナソニック システムネットワークスによると、当該端末は2015年1月に発売したばかりで、現在同型機を日本国内で利用しているのは日本KFCだけだという。「海外に出荷した同型端末の状況については現在精査中。国内分も含めて、改修を含む措置を進める」(広報担当)としている。