米Appleのサプライヤーが、まもなく次期「iPhone」の量産を本格化させると、複数の海外メディア(米SlashGear米FOX Newsなど)が現地時間2015年6月29日、米Bloombergの報道を引用して伝えた。

 それによると、次期iPhoneの画面サイズは現行の「iPhone 6」「同6 Plus」と同じ、4.7インチと5.5インチになる見通しで、外観も現行モデルと似たようなものになる。だが新たに「Force Touch(感圧タッチ)」が搭載される点が従来モデルと異なるという。

 Force Touchは、Appleのノートパソコン「MacBook」「MacBook Pro Retinaディスプレイ」のトラックパッドや、「Apple Watch」のディスプレイに採用されている技術。指で軽く触れるタップと、強く押すプレスの違いを感知する。これにより次期iPhoneでは、タップ、タップの長押し、スワイプといった従来の操作方法に加え、「強押し」も利用できるようになる。Appleはこの技術を少なくとも2年前からサプライヤーと共同で開発してきたと、Bloombergは伝えている(関連記事:iPhoneの次期モデルは大幅に性能向上か、アナリスト予測:ITpro)。

 Bloombergよると、Appleのサプライヤーはすでに次期iPhoneの初期段階の生産を始めており、7月から生産量を増やす計画。新型iPhoneのデザインは現行モデルと似ているため、最終組み立て工程は順調に進むと見られている。一方で、生産量やその時期については、ディスプレイの供給、歩留まり問題の影響を受ける可能性もあると、Bloombergは伝えている。