画面●S-Port Cloud Tシリーズのクライアントソフトの画面イメージ
画面●S-Port Cloud Tシリーズのクライアントソフトの画面イメージ
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 鈴与シンワートは2015年6月26日、クラウド型テレビ会議システム「S-Port Cloud Tシリーズ」を開始した。テレビ会議の画面となるクライアントソフトに専用アプリケーションを使うことによって、一般的なWebブラウザーベースのサービスよりも簡単な手順で使えるようにした。

 最大の特徴は、クラウド型のソフトでありながら、WebブラウザーではなくWindowsのクライアントソフトを採用したこと(画面)。これにより、誰でも簡単に使えるとしている。テレビ会議の参加者は、アイコンをクリックして同アプリを起動し、サービスにログインするだけで、自分が招待されている会議が分かる。あとは1クリックだけで、開催中の会議に参加できる。

 このほかの主な特徴は、同時接続数の範囲内であれば、開催する会議の数に制限がないこと。これにより例えば、本社と支社の間で会議を行いながら、営業所間で別の会議を開催するといった使い方ができる。同時接続10ユーザーライセンスの場合、2人×5会議といった使い方も可能である。

 テレビ会議はHD解像度で利用できる。また、複数の会議を同時に開催しても画像と音声が劣化しないように、映像符号化方式にH.264/SVC(Scalable Video Coding)を採用。他の方式と比べて転送データ量が増えるが、不安定なネットワーク帯域でも可能な限り高品質な映像を再生できるようにする。

 価格(税別)は、初期費用が6万円。利用料金は、同時接続5ユーザー(登録ユーザーは最大15人)が月額6万円、同時接続10ユーザー(登録ユーザーは最大30人)が月額9万円。録画・録音オプションは、初期費用(録画・録音ソフト一式)が3万円、利用料が月額5000円。今後は、Windows版に加えてiOS版のクライアントソフトを提供する予定。