Micromax InformaticsのWebサイト
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 インドの携帯電話大手Micromax Informaticsが、中国Alibaba Group(阿里巴巴集団)などから提案されている出資の受け入れについて検討していると、米Wall Street JournalインドThe Economic Timesなどが現地時間2015年6月26日までに報じた。

 Wall Street Journalは事情に詳しい2人の関係者の話として、Alibaba Groupを含む3社がMicromaxに対し出資を提案していると伝えている。出資金額は6億~9億5000万ドルで、Micromaxの評価額は38億~55億ドルになるという。

 Alibaba Groupは2014年のIPO(新規株式公開)以来、出資を拡大している。2015年には、中国のスマートフォンメーカーMeizu Technology(魅族科技)に出資した(関連記事:Alibaba、中国スマホメーカーと資本・業務提携、5億9000万ドル出資)。

 このほか、インドでは子会社のZhejiang Ant Small and Micro Financial Services Group(浙江蟻小微金融服務集団)を通じ、モバイル決済などを手がけるPaytmの親会社、One97 Communicationsに出資している(関連記事:Alibaba、インドECおよび決済大手に約5億7500万ドル出資へ)。

 Wall Street Journalによると、Micromaxは集めた資金を競争激しいインドのスマートフォン市場に投じる計画である。同社はあらゆる消費者の需要に応えるため、毎月3種の新モデルを市場投入しているという。

 英Canalysが2月に公表したインドのスマートフォン市場に関する調査によると、Micromaxは同国のメーカー別出荷台数で首位となった。韓国Samsung Electronics、インドKarbonn Mobiles、インドLava Internationalが続いている(関連記事:[データは語る]Samsung、インドのスマホ市場で2位に後退、同国Micromaxが初の首位)。