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 米Googleは現地時間2015年6月25日、自動運転車開発プロジェクトの最新プロトタイプによる公道テストを開始したと発表した。すでに数台が米カリフォルニア州マウンテンビューを走行しているという。

 同プロジェクトでは、これまでトヨタ自動車の「Lexus」などに専用ソフトウエアやセンサーを搭載し、公道テストを行っていた。自社開発のプロトタイプは昨年末からテストコース内での実験走行を実施し、今年5月に公道の走行テストを夏ごろ開始すると発表していた(関連記事:Google、自動運転車プロトタイプの公道テストを今夏開始)。

 最新プロトタイプは、Googleが社内で一から手がけたもので、Lexus改良車と同じソフトウエアを採用する。速度は毎時25マイル(毎時約40km)以下。脱着式のハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルを備え、安全確保のためにドライバーが乗車して必要なときに操作する。完全自動運転を目指しており、最終的にはハンドルやペダルを取り除いたかたちになる。

 Lexus改良車は過去6年間に自動運転モードで約100万マイル(約161万km)走行。これまで11件の事故に遭遇したが「すべて軽度のものだった」としている(関連記事:Googleが開発中の自動運転車両、過去6年間で11件の事故)。

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