米Appleの現行スマートフォン「iPhone 6」「同6 Plus」は発売から9カ月たつが、両モデルに対する需要は依然堅調だとするアナリストの観測を、米Barron's米AppleInsiderなどの海外メディアが現地時間2015年6月24日までに伝えた。Apple製品の市場動向に詳しい米Piper Jaffrayのアナリスト、Gene Munster氏が顧客向けに出した調査ノートで報告したという。

 それによると、同氏は米国と中国で販売されているiPhone 6/同6 Plusの中古価格を調査した。米国では両モデルが発売されてから9カ月たつが、現在の中古価格はともに新品小売価格の72%だった。これに対し、前モデルの「iPhone 5s」「同5c」の発売から9カ月後の、新品価格に対する中古価格比率は、それぞれ60%と48%だった。

 一方で中国ではiPhone 6/同6 Plusが発売されてから8カ月がたつが、現在の中古価格比率は73%。これに対しiPhone 5s/同5cの同じ期間経過後の中古価格比率はそれぞれ65%と53%だった。同氏は「中古価格から推測することは、完全な科学的分析とは言えないものの、iPhone 6/同6 Plusに対する需要が依然堅調であることを示す1つの要素だ」と指摘。iPhoneは高価格スマートフォンの市場で引き続きシェアを伸ばすと同氏は予測している。

 なお同氏は、米国では米eBay、中国ではAlibaba Group(阿里巴巴集団)のTaobao(淘宝網)で販売されている中古iPhoneの価格を調査した。AppleInsiderによると、Piper Jaffrayは2013年から、この2つのオンラインマーケットプレイスにおけるスマートフォン価格を調査し、その平均価格と新品価格の比率を週ごとにまとめている。