米Facebookは現地時間2015年6月24日、単体のメッセージングアプリケーション「Messenger」をアップデートし、一部の国ではFacebookアカウント無しでも使えるようにしたと発表した。さらなるMessengerの使用拡大を図る。

 カナダ、米国、ペルー、ベネズエラのユーザーは、Facebookアカウントを登録していなくても、Messengerでメッセージのやりとりのほか、写真や動画添付、グループチャット、ビデオチャット、スタンプなど全機能を利用できる。

 Facebookアカウントを使わずにMessengerアカウントを作成するには、Messengerを立ち上げてログインする際に「Not on Facebook?」をタップし、携帯電話番号を登録して氏名と写真を追加する。

 Messenger部門責任者のDavid Marcus氏によると、同社の調査では、Facebookに登録する気はないがMessengerは使いたいというユーザーがいることが分かった。同氏は「メッセージングは、我々がFacebookアカウントを必要条件にしようとは考えない主要サービスの1つだ」と説明した(米Wall Street Journalの報道)。

 Facebookは今年3月、Messengerの月間アクティブユーザー(MAU)数を6億人と報告している。また同社が昨年買収した「WhatsApp」は、4月時点でMAUが8億人に達している(関連記事:メッセージングアプリ「WhatsApp」、月間アクティブユーザーが8億人に)。

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