写真●5台の液浸槽からなる「Shobu(菖蒲)」
写真●5台の液浸槽からなる「Shobu(菖蒲)」
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 国内スパコン開発ベンチャーのExaScalerとPEZY Computing、理化学研究所(理研)は2015年6月25日、2ペタFLOPS級の液浸冷却スパコン「Shobu(菖蒲)」を理研情報基盤センターに設置すると発表した(写真)。2015年6月末から一部稼働を始める。

 これに合わせ、ExaScalerとPEZY Computingは理研と共同研究契約を締結、アプリケーション性能とデータセンター設備の評価について共同研究を行う。

 設置するのはExaScalerの最新機種「ExaScaler-1.4」で、5台の液浸槽からなる。1台当たりXeon E5プロセッサ64基と、メニーコアのPEZY-SCプロセッサ256基、4096GバイトのDDR4 DRAMを備える。

 1台当たりの理論演算性能は約430テラFLOPSで、全体の理論演算性能は2ペタFLOPS超となる。これは、理研が運用するスパコン「京」の約5分の1、現在のTOP500ランキングでは26位に相当する。