米IBMと英All England Lawn Tennis and Croquet Club(AELTC)は現地時間2015年6月18日、AELTCが主催するウィンブルドン選手権のデジタル戦略に関する協業を明らかにした。IBMのクラウド、モバイル分析、ソーシャルおよびセキュリティ技術を利用し、ウィンブルドン大会の情報やコンテンツを世界のテニスファンに提供する。
IBMがリニューアルを手がけたウィンブルドン選手権のWebサイト(wimbledon.com、写真)およびモバイルアプリケーションを通じて、リアルタイムの試合スコア、ライブおよびオンデマンドのビデオストリーミング、独占解説などを各種デバイスに配信する。
IBMのストリーム処理システム「InfoSphere Streams」と質問応答システム「Watson」を活用し、現在行われている試合と関連した選手情報や統計、過去のデータなどをすばやく抽出し、それをスタッフがWebサイトやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上に投稿する。
また、出場選手ごとのページを設けてその選手に関する情報を集約する。
IBMは大会期間中、アマチュアのテニスプレーヤーや専門家をコート脇のデータ入力席に座らせ、ノートパソコンを使って、センサーやカメラが検知した球速などのデータが正確かどうか確認させる。またIBMは、ウィンブルドン選手権に関する契約を5年更新したという(米Wall Street Journalの情報)。同社は1990年からAELTCの公式情報サプライヤーを務めている。
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