米Appleの腕時計型ウエアラブル端末「Apple Watch」は次期モデルで「FaceTime」ビデオカメラを内蔵する見込みだと、複数の米メディア(MashableTechCrunchVentureBeatなど)が現地時間2015年6月18日に報じた。

 これを最初に伝えたApple関連の情報サイト「9to5Mac」が複数の関係者から得た情報によると、Appleは2016年に第2世代Apple Watchのリリースを考えているという。

 第2世代は、ビデオカメラをベゼル上部に内蔵し、FaceTimeのビデオ通話を発信および受信できる。なおAppleが今秋リリースする予定の「watchOS 2.0」ではFaceTimeの音声通話に対応する見込み。

 また、第2世代は「iPhone」がなくても単独でより多くの機能を利用できるよう、新しい無線チップを採用すると見られる。盗まれたり紛失したりしたApple WatchをWi-Fi経由で探すといったことが可能になる。

 バッテリー寿命については、現状維持か、あるいは若干の強化にとどまる。Appleの調査では、平均的なApple Watchユーザーの電力消費状況は1日の終わりの残量が30~40%であるため、ハードウエア強化を優先できるとの判断だという。

 さらに、既存のステンレススチール製モデルの最上位(約1000ドル)と、18金「Edition」モデル(1万ドル以上)の中間となる、新モデルの追加も検討している。チタン、タングステン、パラジウム、あるいはプラチナといった金属の採用が考えられる。

 AppleはApple Watchの販売台数を明らかにしていないが、米CNETが引用した米Slice Intelligenceの調査結果よると、これまでの販売台数は約280万台と推計される。