写真1●左から台湾フォックスコン・テクノロジー・グループのテリー・ゴウ会長、ソフトバンクの孫正義社長、中国アリババグループのジャック・マー会長
写真1●左から台湾フォックスコン・テクノロジー・グループのテリー・ゴウ会長、ソフトバンクの孫正義社長、中国アリババグループのジャック・マー会長
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写真2●法人向けの専用アプリやサポートが付く「Pepper for Biz」も発表予定
写真2●法人向けの専用アプリやサポートが付く「Pepper for Biz」も発表予定
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 ソフトバンクロボティクスとソフトバンクモバイルは2015年6月18日、感情認識機能を備えた人型ロボット「Pepper」を2015年6月20日から一般販売すると発表した(写真1)。一般販売に合わせてPepperの機能を強化し、Pepper自身が外部からの刺激や情報によって感情を疑似生成する機能を搭載した。

 6月の販売台数は1000台だ。ソフトバンクの孫正義社長は「少なくとも月産1000台の体制は続けたい」と述べた。本体価格は19万8000円(税抜)。ただ、クラウドの音声認識エンジンを活用した会話機能や各種アプリを利用するには別途、基本プランに加入する必要がある。故障時の修理用保険サービスと合わせると、3年間で100万円強の費用が必要になる。

 2015年秋には法人向けモデルとして、専用アプリやサポートが付く「Pepper for Biz」を発売予定だ(写真2)。法人向けのPepperについては「1000社以上から問い合わせを受けている」(孫社長)という。Pepper for Bizの詳細は、7月30、31日に都内で開催する自社イベント「SoftBank World 2015」で発表する。

 2015年7月1日からはPepperの「アルバイト派遣」を開始する。時給は1500円で「最初は10台限定で、ティッシュ配りや受付・販売スタッフとしての派遣を想定している」(孫社長)とのこと。

 2015年内にはPepperの世界進出に向けた体制強化も進める。台湾フォックスコン・テクノロジー・グループと中国アリババグループがソフトバンクロボティクスに資本参加し、Pepperの増産や海外市場への販売などで協力する。世界進出のスケジュールについては未定としたが、孫社長は「遅くとも2016年には進出できるようにしたい」と語った。