画面●コンピュータウイルス感染が明らかになった広島県外郭団体運営の研修施設「ひろしま国際プラザ」
画面●コンピュータウイルス感染が明らかになった広島県外郭団体運営の研修施設「ひろしま国際プラザ」
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 広島県の外郭団体であるひろしま国際センターは2015年6月17日、研修施設「ひろしま国際プラザ」(同県東広島市、画面)において、LAN上のPCやサーバーの一部がコンピュータウイルス(マルウエア)に感染していたことを明らかにした。

 同センター研修部の説明によれば、6月12日午後に警察から「センター内の端末が不正プログラムに感染している疑いがある」という連絡があった。この時点で、外部とのネットワークを遮断した。翌13日にLAN内の全てのPCやサーバーでウイルススキャンを実施したところ、全52台中5台で感染が確認された。

 現在、5台の端末の使用を停止している。また、ネットワーク遮断を続けており、電子メールの送受信などができない状態になっている。情報流出の有無は現時点では不明だという。

 感染の原因もまだ分かっていない。ただし、5月末頃に「健康保険組合からの医療費のお知らせ」という件名の不審メール(関連記事:医療費通知を偽装した電子メールにご用心、遠隔操作ウイルス感染も)が届き、職員がクリックしてウイルス対策ソフトにブロックされた事象が、少なくとも1回あったという。同様の電子メールが他にも多数届いていたかどうかや、ウイルス対策ソフトにブロックされずに感染に至ったケースがあったかどうかについて、「その可能性はあり得るが、現時点では確認できていない」(同センター研修部)としている。