Amazon PrimeのWebページ
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 米Amazon.comは、年額99ドルの会員制プログラム「Amazon Prime」で行っている、商品を2日以内に届ける急ぎ便サービスの対象に、外部小売業者が顧客に直接配送する商品も加えることにしたと、複数の米メディア(PC MagazineSlashGearなど)が、米Wall Street Journalの現地時間2015年6月12日付の記事を引用して伝えた。

 Primeが現在対象にしている商品の種類は約2000万点。今後Amazonがこの施策の規模を拡大すれば、米国で2日以内に届く商品が飛躍的に増える可能性があるという。

 Wall Street Journalによると、これまで外部業者が自社商品をPrimeの対象にするには、あらかじめAmazonの倉庫に商品を送り、同社に管理してもらう必要があった。Amazonは今回、自社で商品を直接顧客に発送している業者の中から、迅速に対応している業者を選び、Primeに参加するよう呼びかけているという。

 同紙によると、現在のところAmazonが声をかけた業者は10社未満のもよう。今後対象業者が増えれば、顧客にとってはPrimeの特典である送料無料で素早く届く商品の数が増え、メリットが大きいと同紙は伝えている。小売業者にとっても自社の商品がPrime対象になることで販売が伸びるほか、Amazonに商品管理費などを支払う必要がなくると、SlashGearは伝えている。