文具専門店の伊東屋は2015年6月16日に、東京・銀座本店を建て替えた「新本店」をオープンする(写真1)。伊藤明 代表取締役社長はメディア向け内覧会で「伊東屋はこの場所で50年にわたって営業してきた。変えるべきところは変えて、これまで以上に、『銀座ならではの価値』を提案することを考えた」と説明した(写真2)。
大きく変えたのは商品構成だ。新本店は地上13階・地下2階建てで、延べ床面積は約4200平方メートル。売り場面積自体は同じ場所にあった旧本店とほぼ変わらないが、取り扱い品目数は約5万品目と、従来の半分以下に絞り込んだ。
その分、売り場はゆったりしたつくりになっている。5階の銀座通り沿いに、自席ではない場所でPC作業をする「ノマドワーカー」向けに電源コンセント付きの席を設けるなど、フリースペースも充実させた(写真3)。