図●BPMとBRMSを組み合わせたシステムの概要(出典:アシスト)
図●BPMとBRMSを組み合わせたシステムの概要(出典:アシスト)
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 BRMS(業務ルール管理)ソフトの「Progress Corticon」を販売しているアシストは2015年6月12日、BPM(業務プロセス管理)ソフトの「Interstage Business Operations Platform」を販売している富士通と協業し、BRMSとPBMを組み合わせたシステムを企業に提案していくと発表した()。業務要件の変更に柔軟に対応できる業務プロセス実行基盤を実現する。両社は、BPM/BRMS市場を拡大すべく、マーケティング活動を含めて共同で推進するという。

 ソフトの一つ、Progress Corticonは、「if-then」(もし~なら~する)という業務上のルール(業務ロジック)を定義しておき、こうした業務判断を自動的に実行するBRMSサーバー。BRMSソフトを導入すると、本来は業務アプリケーションに組み込む業務ロジックを外出しして、業務ロジックだけを独立してメンテナンスできる。これにより、業務ロジックが頻繁に変更になるなど環境変化に強いシステムを実現できる。

 もう一つのInterstage Business Operations Platformは、ワークフロー技術をベースに、人の判断を必要とする作業と情報システムを一連の業務プロセス(業務処理のワークフロー)として統合するBPMサーバー。モデリング記法(BPMN 2.0)を使って業務プロセスを定義し、これを実行する。業務を円滑に回せるようにするのが狙い。業務プロセスの実行状況や停滞状況を監視するBAM(ビジネスアクティビティ監視)の機能も備える。

 二つのソフトは、Webサービス(SOAP)を介して連携する。ワークフローの処理中に、業務ロジックの判断が必要なタイミングで、BPMからSOAPを介してBRMSに判断を仰げるようになる。アシストでは、業務ロジックの自動判断と、人手による判断を組み合わせることで、業務を効率的に改善できるとしている。