JBCCは2015年6月10日、シフト勤務に特化した勤怠管理サーバー機能をSaaS型で提供する「俺のクラウド NXシフト勤務」()を開始した。一般的な勤怠管理システムと異なり、シフト勤務表の作成を支援する機能を備える点が特徴。従来、シフト勤務表は紙やExcelを使って手作業で作成するケースが多く、管理者の負担が大きかったという。

図●俺のクラウド NXシフト勤務の概要(出典:JBCC)
図●俺のクラウド NXシフト勤務の概要(出典:JBCC)
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 勤務データは各社のタイムレコーダー装置から吸い上げて登録する。管理者は、専用のクライアントソフトを介して勤怠管理サーバーにアクセスし、シフト勤務表を作成したり、勤怠実績を把握・編集したりする。勤務状況のレポート出力も可能である。

 最大の特徴は、シフト勤務表を簡単に作成できること。シフトパターン(組み合せ)のひな型を用意しており、入力を簡素化できる。閑散期と繁忙期がある製造業で多く採用されている「変形労働時間制」にも対応できるという。作成したシフト勤務表はWebを介してPDF形式で閲覧できるが、同社のコンテンツ配信サービス「WEB特Q便」と組み合わせれば、テキスト形式でシフト勤務者にメール配信する運用も可能。

 同サービスは、SCP.SOFT(大分市)が提供する勤怠管理ソフト「Vicsell 勤怠管理」をJBCCのクラウド基盤に載せて月額制で提供するもの。価格(税別)は、管理者(クライアントソフトの利用者)×3人の最小構成で、月額9万8000円。勤務者の人数には制限はない。JBCCは今後、クラウド型の人事給与システム「NX人給」を提供する予定。NXシフト勤務とNX人給を組み合わせることで、勤怠管理から給与の支払いまで一貫した業務を実現できるようになる。