記憶容量10TBのHDD「Ultrastar Archive Ha10」
記憶容量10TBのHDD「Ultrastar Archive Ha10」
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 米HGSTは、ホストマネージドSMR技術を採用した記憶容量10TBのエンタープライズ向けHDD「Ultrastar Archive Ha10」を出荷開始したと2015年6月9日に発表した。クラウドストレージやオンラインバックアップ、ライフサイエンスなどの、大容量化とアクセスしやすさが求められる“アクティブアーカイブ”向けの製品。

 ヘリウム充填HDD「HelioSeal」プラットフォームの第3世代の製品。平均故障間隔(MTBF)は200万時間で、製品保証は5年間。回転振動による性能低下を防ぐRotational Vibration Safeguard技術や、ヘッドロード/アンロード回数60万回など、アクティブアーカイブ環境に適した性能を備えた。

 SMR(Shingled Magnetic Recording)技術は、データトラックを瓦のように重ねて書き込むことで、より高い記録密度を可能にした。同社によると、データセンター環境での顧客からの予測可能な性能およびデータ管理についての要望に対応するためにホストマネージド型を採用した。

 当初は、自社内でソフトウエア開発が可能なクラウドおよびOEMストレージ顧客むけに展開する。同製品のメリットを生かすには、ホストアプリケーション側でシーケンシャルな書き込みを行うような調整が必要となるため、Linuxアプリケーション開発とSMRコマンドセットの導入を支援するSDKを提供するという。