セガゲームスは2015年6月9日、スマートフォンゲーム会社向けマーケティング支援サービス「Noah Pass(ノア・パス)」で、新たにネット広告の配信サービスを始めると発表した。配信するのはゲームではなく、消費財や小売りといった一般企業の広告。Noah Passに参加するゲーム会社100社、460作品超の利用者、述べ1億2000万人に向けて配信する。現代の消費者が最も頻繁に接する画面の一つがスマホゲーム画面。企業にとって重要なマーケティングの場へと育てる。

 新たに始める広告配信サービスは、セガゲームスの社内カンパニーであるセガネットワークス カンパニーを通じて提供する。セガネットワークスはスマホ向けゲームの企画・開発・運営を担う。同時にスマホゲーム会社向けにマーケティングや集客を支援するサービスとして、Noah Passを運営してきた。これまでNoah Passでは参加するゲーム会社の広告を各社のゲーム作品内で配信し、あるゲームの利用者を他のゲームへと相互に送り合うサービスを提供している。

写真1●Noah Passの広告配信サービスで、「年間100億円くらいの価値を新たに生み出せる」と語る岩城COO
写真1●Noah Passの広告配信サービスで、「年間100億円くらいの価値を新たに生み出せる」と語る岩城COO
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 8月からは新たに、ゲーム以外の業種の広告を配信する。具体的には食品や飲料といった商品のバナー広告と、スーパーやコンビニといった小売店への来店を促す来店誘導型広告だ。「Noah Passが持つ大きなトラフィックを生かせば高い広告効果を期待できる。異業種も巻き込んだ新しいエコシステム(共存共栄の仕組み)を作り上げる」(セガネットワークスの岩城農カンパニーCOO、写真1)。