図●ワイヤレスリンク23G(可搬型)の利用イメージ
図●ワイヤレスリンク23G(可搬型)の利用イメージ
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 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は2015年6月9日、山口ケーブルビジョンが、KCCSが提供するケーブルテレビ応急復旧・強靭化無線システム「ワイヤレスリンク23G」の可搬型により、被災時でも地域住民へ早期に情報提供可能な体制を構築したと発表した。

 ワイヤレスリンク23Gは、23GHz帯の周波数を利用した小型・軽量のケーブルテレビ応急復旧・強靭化無線システムである。災害時に被災したケーブルテレビ伝送路の応急復旧や、既存伝送路の多重化によるネットワークの強靭化など、目的に応じて固定型または可搬型で利用できる()。

 山口ケーブルビジョンは、2015年5月に同システムを移動局に搭載して災害時を想定したテスト運用を行った。無事稼働を確認し、早期に復旧および情報提供ができる体制を構築した。

 山口ケーブルビジョンは、2013年7月に発生した大雨による土砂災害で、サービス提供エリアの一部で光ケーブルが断線し、復旧まで数日間を要した。この経験などから、光ケーブルによる幹線伝送路の二重化や車載型のヘッドエンド設備(移動局)を導入し、被災時でも地域住民への情報提供が行えるようケーブルネットワークの強靭化に取り組んできた。今回、より強靭なネットワークを作り、光ケーブルが断線した際も即座に復旧できるよう、ワイヤレスリンク23Gの可搬型を導入した。

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