写真●2つのアプリケーションの画面をフルスクリーンで左右に並べる「Split View」機能
写真●2つのアプリケーションの画面をフルスクリーンで左右に並べる「Split View」機能
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 米Appleは現地時間2015年6月8日、次期パソコンOS「OS X El Capitan」を発表した。使用体験の向上とシステム性能の強化を重視したとしている。公開ベータ版は7月にリリースし、正式版の無償アップグレードは秋を予定している。

 「Spotlight」検索はウインドウのリサイズが可能。天気予報や株価情報、スポーツチームの試合結果なども検索できる。「○○さんに送ったメッセージ」など会話するような言葉でファイルやドキュメントを見つけられる。

 ウインドウ管理「Mission Control」では、デスクトップ上に散らかったウインドウをスクリーン上部にドラッグしてきれいにまとめる「Spaces Bar」機能、2つのアプリケーションの画面をフルスクリーンで左右に並べる「Split View」機能を追加した(写真)。

 「Safari」ブラウザーは、お気に入りのサイトをピン留めしていつでもすぐにアクセスできるほか、ボタンをクリックするだけで消音モードにできる。

 「Mail」アプリケーションの「Smart Suggestions」機能は、メッセージに含まれる名前やイベントを認識して、連絡先情報やカレンダーへの追加を提案する。また、iOSのMailと同様にメッセージをスワイプして削除する操作が可能。

 「Notes」アプリケーションもiOSのNoteと同様に、写真、PDF、ビデオ、Webリンクの追加や、To-Doリストの作成が手軽に行える。

 性能面では、iOSで採用しているグラフィックス技術「Metal」をOS Xにも実装することにより、レンダリング速度を最大50%向上し、レンダリング効率を最大40%引き上げるとしている。

 言語サポートも強化し、繁体字および簡体字中国語の5万字を視認性の高いフォントで用意。日本語についても入力変換の高速化を図り、新たに4つのフォントを追加する。

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