米国防高等研究計画局(DARPA)が主催する災害救助ロボットの競技会「DARPA Robotics Challenge(DRC)」が2015年6月7日(米国時間)に終了し、韓国科学技術院の「Team KAIST」が優勝した(写真1)。日本からは4チームが挑戦したが、産業総合研究所「Team AIST-NEDO」の10位が最高だった。

写真1●DRCで優勝した韓国科学技術院の「Team KAIST」
写真1●DRCで優勝した韓国科学技術院の「Team KAIST」
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 DRCは、過酷な災害現場で人間の代わりに活動できるロボットを開発するという目的の競技会。「人間用の自動車を走行する」「自動車から降りる」「ドアを開けて部屋の中に入る」「バルブを開ける」「ドリルを使って壁を破壊する」「ガレキを超える」「階段を上る」といった課題に加えて、日替わりのサプライズ課題の計8個の課題を、遠隔操縦のロボットが1時間以内に完了できるかどうかで競う(関連記事:ロボットが運転する、壊す、上る、「DARPA Robotics Challenge」がスタート)。

 競技2日目となる6月7日の日替わりの課題は「プラグをコンセントから抜いて、別のコンセントに挿入する」となった(写真2)。ロボットのアームを上下に正確にコントロールし、プラグをまっすぐに抜き差しする必要があるという課題だ。

写真2●プラグを抜き差しするという課題
写真2●プラグを抜き差しするという課題
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