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 米Facebookは現地時間2015年6月4日、同社サービスの主な機能を利用できるAndroid向けアプリの軽量版「Facebook Lite」を公開すると発表した。高速なインターネット接続環境のない新興国市場に向けるもので、当初はアジアの国々で公開するとしている。

 Facebook Liteアプリのデータサイズは1Mバイト未満で、インストールやデータの読み込みが速いという。ニュースフィードの閲覧や近況のアップデート、写真の投稿、お知らせの受信といった主な機能を利用できる。ただし、米Wall Street Journalによると、動画の再生・投稿などの多くのデータ転送を必要とする機能は利用できない。

 Facebookによると、現在世界の10億人以上の人々がさまざまなモバイル端末とネットワークで同社のSNSを利用しているが、多くの地域では通信速度が遅く、FacebookのAndroidアプリにあるすべての機能を利用できない。Facebook Liteはそうした最小限の帯域幅環境でサービスを安定して使ってもらうために開発したと、同社は説明している。

 米CNETやWall Street Journalによると、Facebookは今年1月からこのアプリをバングラデシュ、ベトナム、ネパールなどで試験的に公開していた。今後はこれをアジア全域に広げ、数週間後には中南米、アフリカ、欧州の一部でも公開するという。

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