写真1●テラスカイの主要メンバー
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写真2●テラスカイ社長の佐藤秀哉氏
写真2●テラスカイ社長の佐藤秀哉氏
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 米セールスフォース・ドットコム(Salesforce)などクラウドサービスの活用支援を手がけるテラスカイは2015年6月4日、同社事業の現状と今後を説明する会見を開いた(写真1)。クラウド市場が急成長している状況下で、クラウドベンダーとして先行者利益を得ているという。今後の展開としては、複数のクラウドサービスを組み合わせるハイブリッドクラウド事業への投資やクラウド運用サービスの市場確立など、五つの戦略を掲げる。

 「新しいことはクラウド周辺からしか出てこない」。テラスカイ社長の佐藤秀哉氏(写真2)は、こう持論を展開する。米IBMや米オラクルなど、企業に製品サービスを提供するITベンダーの多くが、クラウドに投資を集中させているからだという。「エンドユーザーの視点でも、クラウドファーストが常識。米国はすでにクラウドに舵を切った。日本もこれからクラウドに向かう」(佐藤氏)。

 クラウド市場が急成長する中、テラスカイは「10年前の創業時からクラウドにフォーカスしていたので、先行者利益を得ている」(佐藤氏)という。顧客は約1000社に上る。同社のサービスである導入コンサルティングやデータ連携サービスの対象となるクラウドサービスとしては、Salesforceのサービス(Salesforce CRMやForce.com)と米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のサービスを主軸にしている。

 佐藤氏は、「クラウドは寡占化しやすい」とした上で「Salesforceの売上はすでに大規模だが、今でも年率30%以上で伸びている」とSalesforceを高く評価する。こうした中でテラスカイの強みは「日本で一番Salesforceのエンジニアがいること」という。ベンダー認定資格の最難関「テクニカルアーキテクト」は国内に7人(世界全体で200人)しかいないが、このうちの3人をテラスカイが抱えるとアピールした。