米Appleは現地時間2015年6月3日、ワイヤレススピーカー「Beats Pill XL」の一部に不具合があるとして自主回収すると発表した。バッテリーが過熱する可能性があり、発火につながるおそれがあるという。

 Beats Pill XLは、Appleが昨年買収した米Beats Electronicsの「Beats by Dre」ブランドが2013年11月に発売した製品。2014年1月以降、Apple、Beats、および小売業者を通じて世界中で販売された。Appleは不具合が「まれなケース」だとした上で、Beats Pill XLユーザーに対し、使用を中止して製品を同社に返送するよう呼びかけている。

 ユーザーは製品と引き換えに、325ドル(3万9000円)を銀行口座への振り込みで、または同額相当のApple Storeクレジットで受け取れる。同製品はAppleのオンラインストアでは299.95ドル(3万円)で販売されている。

 詳しい返送方法や返金の受け取り方についてはサポートページ日本語)で説明している。

 米消費者製品安全委員会(CPSC)の情報によると、米国では約22万2000個、カナダでは約1万1000個がリコールの対象となる。Appleにはこれまで過熱の報告が8件寄せられ、そのうち指の火傷が1件、机の損傷が1件含まれる。

[発表資料(Appleのプレスリリース)]
[発表資料(CPSCのプレスリリース)]