米マイクロソフトは2015年6月3日、台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2015」で基調講演を開催し、7月29日より提供開始するWindows 10や対応デバイスに関する最新情報を発表した。
基調講演には、米マイクロソフト OEM部門 コーポレートバイスプレジデントのニック・パーカー氏が登壇。会場に集まったOEMパートナーや報道関係者に向け、現在のマイクロソフトのビジョンを説明し、「世界中の全ての人や組織の能力を、最大限に引き出していく」と語った。
IoT分野でマイクロソフトと東芝が提携
具体的なミッションとしては、IoTを支えるAzureのサービスに代表される「インテリジェントクラウドの構築」、OfficeやOneNoteとデバイスを組み合わせた「ビジネスプロセスの改革」、Windows 10とOEMによる多様なデバイスがもたらす「さらなるパーソナルコンピューティング」 の実現を挙げた(写真2)。
IoTとAzureの組み合わせについて、「IoTデバイスのセンサーで収集した情報を、Azureで分析し、さらにフィードバックできる。そのためにAzure Machine LearningやAzure IoTサービスを活用できる」と紹介した。
また、新たにIoT分野で東芝との提携を発表。「マイクロソフトと東芝が協力し、交通や物流業界向けにIoTデバイスとAzureサービスを組み合わせたソリューションを提供できるだろう」(パーカー氏)と説明した。具体的なデバイスの例としてはドライブレコーダーを挙げ、ミリタリーグレードの耐久性を持ち、バッテリーで6カ月駆動するなどの特徴を挙げた(写真3)。