写真●「Galaxy S6」
写真●「Galaxy S6」
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 香港の市場調査会社、Counterpoint Technology Market Researchが現地時間2015年6月2日に公表したスマートフォン販売統計によると、韓国Samsung Electronicsが同年4月10日に発売した「Galaxy S6」(写真)シリーズの販売台数は4月末までに600万台に達し、昨年発売した「Galaxy S5」の同じ期間の販売台数を上回った。

 Galaxy S5の当初発売国は125カ国だった。これに対しGalaxy S6シリーズの当初発売国はわずか20カ国。また、Galaxy S6 edgeは曲面ディスプレイを採用しており、生産が遅れている。Counterpoint Technologyによると、Galaxy S6シリーズはGalaxy S5に比べマーケティング費用も少ない。こうした悪条件があるものの、Galaxy S6はGalaxy S5よりも良い業績を上げていると、Counterpoint Technologyは指摘している。

 Counterpoint Technologyがまとめた2015年4月における機種別販売台数ランキングは、1位が米Appleの「iPhone 6」、2位が「同6 Plus」。3位と4位に「Galaxy S6」と「同S6 edge」がそれぞれ入り、このあと、中国Xiaomi(小米科技)の「Redmi 2」、Samsungの「Galaxy Note 4」、Appleの「iPhone 5s」、Samsungの「Galaxy S5」と続いた。

 Counterpoint Technologyによると、S6 edgeの生産面の問題が解決されればGalaxy S6シリーズの台数はiPhone 6シリーズを上回る可能性がある。だが、数多くの機種が市場に出回っている今、消費者の忍耐はそれほど長く持続せず、Samsungに与えられた時間は短いという。ただそれでもGalaxy S6シリーズは年末までに5000万台を達成する可能性があると、Counterpoint Technologyは予測している。

 一方、iPhone 6シリーズは引き続き堅調な需要を生み出しているという。iPhone 6シリーズの今年4月における販売台数は、前年同月のiPhone 5sと同5cを合わせた販売台数より51%多いと、Counterpoint Technologyは報告している。

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