米インテルは2015年6月2日、台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2015」の基調講演において、ワイヤレス充電や第6世代Coreプロセッサーに関する同社の最新情報を発表した。

 基調講演には、米インテル クライアントコンピューティング部門上級副社長兼ジェネラル・マネージャーのカーク・スカウゲン氏が登壇。「ムーアの法則から50年が経過し、CPU性能は3500倍に向上した。他に、どの業界においてこれほど速く進化を遂げる製品があるだろうか」と振り返った(写真1)。

写真1●米インテル クライアントコンピューティング部門上級副社長兼ジェネラル・マネージャーのカーク・スカウゲン氏
写真1●米インテル クライアントコンピューティング部門上級副社長兼ジェネラル・マネージャーのカーク・スカウゲン氏
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 COMPUTEXについてスカウゲン氏は、「かつて台北では33MHzのCPUを搭載するマザーボードについて語ったことがある。やがてノートブックが登場し、今日では2-in-1、タブレット、スマートフォン、サーバー、IoTにおける重要な拠点になった」と説明した。

 次の50年に何が起こるか、スカウゲン氏は「2020年までに500億のコネクテッドデバイスが登場し、そのデータ量は天の川銀河の星の数の200億倍に達する」と予測。インテルの技術進化は、この4万エクサバイトという膨大なデータ量を見据えていることをアピールした。

ワイヤレスとRealSenseでPC体験は進化する

 台湾における事例として、4都市で導入しているコミュニティーサイクル「YouBike」がインテルの技術を基盤としていることを明らかにした。「430のステーションで、10万人が毎日利用している。インテルのコンピューティングパワーやセキュリティ技術により、毎日の運用が実現している」とYouBikeの担当者が動画で語った(写真2)。

写真2●台北など台湾4都市のコミュニティーサイクルがインテルの技術を採用
写真2●台北など台湾4都市のコミュニティーサイクルがインテルの技術を採用
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