図●EINS/VDC 東京第2DCを含めて全国9拠点にクラウドサービス向けデータセンターを構える(出典:インテック)
図●EINS/VDC 東京第2DCを含めて全国9拠点にクラウドサービス向けデータセンターを構える(出典:インテック)
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 SIベンダーのインテックは2015年6月1日、クラウドサービスを提供するデータセンター「EINS/VDC 東京第2DC」(東京・三鷹)を開設した。全国で7拠点目、首都圏では3拠点目となる。他社が持つデータセンターの一部を借りて運営する。7拠点の中では規模は小さい。売上目標は5年間で30億円。

 同社は首都圏、北陸、関西の3地域に7拠点のデータセンターを構え、ネットワークで接続している()。これらの設備を利用して、クラウドサービス基盤(IaaS、PaaS)やデータバックアップサービスを提供中。今回、東京と横浜に次ぐ首都圏のデータセンターとして、東京都三鷹市に東京第2DCを新設した。

 特徴の一つは、地理的に東京都三鷹市が災害に強い点がある。活断層から離れており、液状化の恐れの少ない強固な地盤を持つ武蔵野台地上に位置し、東京湾から20キロメートル以上離れている。標高も53メートルあり、津波の心配のない地域であるという。

 1平米当たりの床荷重は1.5トン、1ラック当たりの電力供給量は平均6KVAで、電気使用量が大きい高集積サーバーを多用するユーザーやクラウド事業者のニーズに応えられる。一方で、都心近郊では初となる完全外気空調を採用しており、消費電力効率が高い。自家発電設備は、連続72時間運転可能な燃料を備蓄する。

 インテックのデータセンター設備は、首都圏3拠点で7割をカバーする。今後は、今回の東京第2DCを含んだ首都圏3センター間をリング状に接続し、可用性をさらに向上させる予定。