米Googleは、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された開発者向けイベント「Google I/O」で現地時間2015年5月29日、先進技術研究部門ATAPの新たな取り組み「Project Jacquard」と「Project Soli」を発表したと、複数の米メディア(New York Times、Wall Street Journal、CNETなど)が報じた。
Project Jacquardは、着ている衣服から端末を操作できるようにすることを目指す。センサー機能を持つ繊維を布地に織り込んで衣服を作り、衣服に触れる指の動きや圧力を感知して端末に送信する。例えば、ジャケットの袖口をさっとなでてテキストメッセージを送信するといった操作ができる。
大手ジーンズメーカーの米Levi Straussが、「インタラクティブな衣服」の製造に関して提携を結んだという。2016年にProject Jacquardの技術を導入したいとしているが、どのタイプの衣服を想定しているかは言及しなかった。
Project Soliは、ジェスチャーコントロールを様々な器機に応用するためのプロジェクト。指先の細かい動きを検知するmicroSDカードサイズのレーダーセンサーを使用する。スマートウオッチの上(空中)で親指と人差し指をこすり合わせてスクロール操作するなど、タッチ操作するには画面が小さいデバイスでも、指や手の動作で各種の操作が可能になる。
Project Soliの責任者であるIvan Poupyrev氏は、開発者向けシステムを年内にリリースする計画だと述べた。