中国Jide Technologyは2015年5月25〜27日まで中国・上海で開催された「CES ASIA」にブースを出展し、AndroidベースのカスタムOS「Remix OS」を展示した(写真1)。
Jideは、3人の元グーグル出身の技術者が2014年に北京で創業した企業。スマートフォンやタブレットでの利用に最適化されているAndroidをカスタマイズし、PCのような使い勝手を実現した「Remix OS」を開発した。現行バージョンはオープンソース版Android 5.0(AOSP 5.0)をカスタムした「Remix OS 1.5」になる。
Remix OSでは、Google Playから入手できるAndroid用アプリがそのまま動作する。ただしユーザーインタフェースをカスタマイズしており、アプリのウインドウ実行やコンテキストメニューの利用、タスク切り替え、ファイル管理、コピー・アンド・ペーストなどが、WindowsやMacなどのPCに近い感覚で使えるようになっている。
画面下部には、タスクバーを用意。アプリの切り替えに利用できる。Androidでは、Galaxyシリーズなど一部の製品を除いて複数のアプリを同時に使えないが、Remix OSでは複数のウインドウを利用したマルチタスクが可能になっている。
オフィスアプリは、Microsoft Officeに対応。「Word」「Excel」「PowerPoint」のAndroidタブレット版がそのまま動作する(写真2)。
独自のメールアプリは、Windows 8のモダンUIのようなデザインを採用している。「Outlook」のように三つのカラムを用いてメールを表示し、新しいメールを別ウインドウで作成するといった使い方にも対応する(写真3)。
ファイル操作も、PCの使い勝手を意識して作られている。モダンUIを模したデザインの、専用のファイル管理アプリを搭載する。キーボードショートカットもサポートし、[Ctrl]+[C]や[Ctrl]+[V]、[Alt]+[Tab]など、PCで一般的なショートカットキーに対応する。