日本テラデータは2015年5月28日、DWH(データウエアハウス)向けのRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)であるTeradata Databaseに対してWeb API(REST API)経由でSQLアクセスできるようにするゲートウエイソフト「Teradata RESTサービス」()を発表した。データベース接続用ドライバーソフトを使うことなく、Webページなどを介してデータベースに問い合わせられる。既に提供を開始しており、無償でダウンロードできる。

図●Teradata RESTサービスの概要(出典:米テラデータ)
図●Teradata RESTサービスの概要(出典:米テラデータ)
[画像のクリックで拡大表示]

 REST APIをJDBC(Java database connectivity)に変換するゲートウエイソフト。TeradataデータベースとWebクライアントの間に入り、SQLによる問い合わせを仲介する。JavaScriptなどを利用してSQL文をJSONフォーマットで渡すと、これをJDBCに変換してデータベースに問い合わせる。問い合わせ結果はJSON形式またはCSV(カンマ区切り形式)で返す。

 同ソフトを使うと、データベースへの接続機能をWebアプリケーション側に組み込む必要がなくなる。外部のWebサービス(Teradata RESTサービス)にSQL文をREST APIで投げるだけでよいので、これまでよりも簡単にデータベースアクセス機能をWebページに実装できる。

 米テラデータが想定する用途は、宅配便の配達状況をモバイル端末から追跡、営業や技術サポート社員がモバイル端末でインシデント番号を検索、店頭で商品ブランド担当マネジャーが業務情報ダッシュボードにアクセス、など。

 SQL文をREST APIで問い合わせる例は以下の通り。

POST /tdrest/systems/mysystem/queries HTTP/1.1
Accept: application/vnd.com.teradata.rest-v1.0+json
Authorization: Basic ZGJjOmRiYw==
{
	"query":"SELECT * FROM Customers",
	"format":"object"
}