写真●「原料ヤード在庫量計測・管理システム」の画面イメージ
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 日立ソリューションズは2015年5月28日、ドローン(無人飛行機)を使った「原料ヤード在庫量計測・管理システム」を6月1日に提供開始すると発表した(写真)。在庫量の計測作業の時間を短縮すると同時に、計測精度を向上できるという。

 ドローンは、製鉄所の保管場所で山積みになっている鉄鉱石や石炭などの原料「原料ヤード」の撮影に使う。作業員がドローンを飛行させて原料ヤードを撮影し、日立ソリューションズが提供する別システムを用いるなどして3Dモデルを作成する。その上で、「原料ヤード在庫量計測・管理システム」において、鉱物の銘柄や種類を登録すると、3Dモデルから原料の体積が算出される。

 従来型の計測方法では、作業員は山積みになっている原料の周辺を歩き回り、手作業で原料の在庫量を計測していた。作業員の経験やノウハウに基づいて計測していたため、計測結果の精度に問題が生じていたという。

 システムの提供価格は個別見積もり。使用するドローンの機種は「産業用途に開発されたものであれば限定しない」(日立ソリューションズ)。