中国の小型無人飛行機(ドローン)メーカーDJIと米ベンチャーキャピタルのAccel Partnersは現地時間2015年5月27日、ドローン市場の革新と成長を推進するための基金「SkyFund」の設立を発表した。

 SkyFundは、ドローン開発者の活動を奨励し、ドローンを用いたサービスの普及促進を支援する。ロボット工学、機械知能、ソフトウエア、コンピュータビジョン、ナビゲーション、マルチメディアツールおよびサービスといった分野にわたるアーリーステージの(起業して間もない)事業を対象に、約25万ドルを投資する。

 中でも、DJIのソフトウエア開発キット(SDK)を使用して、地図作成、画像処理、農業など各業界に特化したソフトウエア構築に取り組む起業家や開発者を支援する。

 資金援助のほか、DJIからはSDKやAPIに関するプラットフォームレベルのサポート、技術リソース、デモやベータプログラムへのアクセス、共同ブランディングの機会や実用化支援を提供する。Accelは、開発者支援、コミュニティ構築などに関するベストプラクティスの策定と実装をサポートする。

 米メディアの報道(New York Times)によると、両社はSkyFundにそれぞれ500万ドルを出資する。DJIは先ごろ、Accelから7500万ドルの資金調達を完了している。

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