米Appleが、米Googleのパーソナルアシスタント「Google Now」に似た新たな機能をiOS向けに開発中だと、複数の米メディア(MashableEngadgetMacworldなど)が報じた。

 この情報はApple関連の情報サイト「9to5Mac」が現地時間2015年5月27日に最初に伝えたもので、新機能の開発コード名は「Proactive」だという。

 Proactiveは「Spotlight」検索の進化版で、音声アシスタント機能「Siri」、連絡先、カレンダーや「Passbook」、さらに他社アプリケーションを活用する。Google Nowと同様、ユーザーのデータおよび端末の使用パターンに基づき、最適な情報をタイミングよく提供する。ただし、プライバシー設定を尊重するとしている。

 9to5Macは、Appleが2013年に米Cueを買収したときからProactiveの準備は始まっていたと指摘する。Cueは、Google Now風のiOS向けアプリケーションを手がけていた(関連記事:Apple、パーソナルアシスタントの新興企業「Cue」を買収、米メディア報道)。

 Proactiveは次期モバイルプラットフォーム(通称「iOS 9」)の一部として、6月8日から開催されるApple主催の世界開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」で紹介されると、9to5Macは予測している。

 ProactiveがiOSに統合され、ユーザーが頻繁に使うようになれば、iOS端末でGoogleを使った検索は大幅に減ることになる。iOSユーザーのGoogle離れがProactiveを実装する狙いの一つでもあると、米Forbesは指摘している。