写真●Jonathan Ive氏
写真●Jonathan Ive氏
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 米Appleが新たに設置した「最高デザイン責任者」の役職に、デザイン部門上級バイスプレジデントのJonathan Ive氏(写真)を任命したと、複数の海外メディア(米New York Times英Financial Timesなど)が報じた。

 Ive氏の昇格は、英Telegraphが現地時間2015年5月25日に掲載したインタビュー記事で初めて明かされた。

 Ive氏は最高デザイン責任者として、現在進められているデザインプロジェクトのほか、新たな構想や将来の取り組みに専念する。直営店「Apple Store」を含め、デザイン全般を統括し、日常の管理業務は新たな工業デザイン責任者のRichard Howarth氏と、新たなユーザーインタフェース(UI)デザイン責任者のAlan Dye氏が引き継ぐ。

 米Wall Street Journalが入手した社内メモによると、Ive氏は7月1日付けで就任する。同メモでTim Cook最高経営責任者(CEO)は「新たな役職は、彼(Ive氏)が長い間Appleで手がけている仕事の範囲を反映している」と述べている。

 Ive氏は英ロンドン出身で1996年にAppleに入社した。デザインの中心的役割を担い、「iOS 7」におけるデザイン刷新を指揮した。ヒューマンインタフェース(HI)ソフトウエアチームも統括している。