画面1●音声アシスタント「Cortana」がiOSやAndroidにも対応
画面1●音声アシスタント「Cortana」がiOSやAndroidにも対応
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画面2●Cortanaや「OneDrive」「Office」「Skype」などのアプリケーションが、Android搭載デバイスや「iPhone」および「iPad」とも連携
画面2●Cortanaや「OneDrive」「Office」「Skype」などのアプリケーションが、Android搭載デバイスや「iPhone」および「iPad」とも連携
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 米Microsoftは現地時間2015年5月26日、現在「Windows Phone 8.1」で提供しているデジタルアシスタント機能「Cortana」のAndroidおよびiOS版アプリケーションを年内にリリースすると発表した(画面1)。

 同社がCortanaを他社プラットフォーム向けに提供する準備を進めていることは、3月に報じられていた(関連記事:Microsoft、音声アシスタント「Cortana」をiOSやAndroidに提供か)。Cortanaは今夏に正式公開される次期OS「Windows 10」に標準搭載される予定。

 AndroidおよびiOS版Cortanaアプリケーションは、Web検索やリマインダー設定などWindows 10パソコンおよびWindows Phone(Windowsスマートフォン)上のCortanaとほぼ同様の機能を提供する。ただし一部機能の使用は制限され、例えば「Hey Cortana」と話しかけて立ち上げたり、Cortanaからアプリケーションを起動したりすることはできない。

 また同社は、Windows 10パソコンの使用体験とスマートフォンを連携させるアプリケーション「Phone Companion」をWindows 10に組み込むことを明らかにした。Cortanaや「OneDrive」「Office」「Skype」などのアプリケーションについて、Windows 10パソコンとWindows Phone間だけでなく、Android搭載デバイスや「iPhone」および「iPad」とも連係できる(画面2)。

 Phone Companionを通じてOneDriveを適切に設定しておけば、スマートフォンで撮った写真が自動的にWindows 10パソコンの「Photos」アプリケーションで表示される。「Xbox Music」アプリケーションを連係させれば、パソコンやスマートフォンのいずれからでもOneDriveの音楽コレクションにアクセスできる。Cortanaのノートブックに登録したタスクはどのデバイスにも表示され、タスクの変更はすべてのデバイスに反映される。

 Phone Companionは、Microsoftが数週間以内に「Windows Insider Program」向けに提供するWindows 10のInsider Previewビルドに追加される。

 CortanaのAndroid版アプリケーションは6月末ごろ公開し、iPhone版は今年後半に利用可能にする。

 Xbox MusicアプリケーションのAndroid版とiOS版は6月か7月にアップデートし、OneDrive音楽コンテンツの再生はベータ機能として提供する。

 そのほかMicrosoftは、クロスプラットフォーム戦略を推進するために、新たに世界のハードウエアメーカー20社と提携を結んだと発表した。ソニーや韓国LG Electronicsなどは、Microsoftの各種サービスをプリインストールしたAndroidタブレット端末を投入する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]