写真●中小規模法人向け「DR4100」
写真●中小規模法人向け「DR4100」
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 デル・ソフトウェアは2015年5月26日、重複除外アプライアンス「DR」シリーズの最新ソフトウエアアップデート「DRシリーズOS 3.2」を提供開始したと発表した。パフォーマンスや拡張性を高めたほか、保存中の暗号化や仮想テープ・ライブラリー(VTL)対応などの機能を追加した。既存ユーザーは無料でアップデートできる。

 組み込み型の可変長ブロック・ベースのソフトウエア重複除外技術と圧縮技術を実装し、保存が必要なデータ量を大幅に削減できるバックアップ・アプライアンス製品。大規模法人向けの「DR6000」(参考価格は534万7500円から)、中小規模法人向け「DR4100」(参考価格は153万3333円から、写真)、リモートオフィス向けの仮想アプライアンス「DR2000v」(オープン価格)をラインアップする。

 最新版アップデートでは、DR6000の使用可能容量を最大252Tバイト(6Tバイトドライブ使用時)まで拡張するとともに、バックアップ取り込み時のパフォーマンスを最大25Tバイト/時に引き上げた。DR4100では、NFSおよびCIFSバックアップ向けにソースサイド重複除外機能であるRapid NFSおよびRapid CIFSを搭載。バックアップ取り込み時のパフォーマンスを最大17Tバイト/時まで高めるとともに、パフォーマンス自体も150%向上した。

 バックアッププロセス中にディスク保存している間もデータの暗号化が可能で、バックアッププロセスのあらゆる時点でのデータ保護に対応した。VTLのサポートでは、Microsoft Data Protection Manager(DPM)を使用したVTLバックアップにも対応する。ネットワークデータ管理プロトコル(NDMP)のサポートも実装した。