米インテルは2015年5月25日、中国・上海で開催中の「CES ASIA」の基調講演において、RealSenseやワイヤレス技術を始めとする同社の取り組みについて、最新情報を発表した。

 基調講演には米インテル シニア・バイス・プレジデントのカーク・スカウゲン氏が登壇。次の5〜10年間のトレンドとして、「パーソナルコンピューティングの進化」「新しい体験」「あらゆる場所におけるインテリジェンス」というキーワードを挙げた(写真1)。

写真1●米インテル シニア・バイス・プレジデントのカーク・スカウゲン氏
写真1●米インテル シニア・バイス・プレジデントのカーク・スカウゲン氏
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 スカウゲン氏は、2020年までに500億のデバイスが接続するとの予測を引用し、「2015年は、ムーアの法則から50周年。NUC(Next Unit of Computing、インテルが提唱する小型PC)のサイズまで小型化してきたPCは、さらにスティック型、ボタン型へと進化する」と宣言。インテルによるスティック型コンピューター「Compute Stick」や、ウエアラブル向けモジュール「Curie」を披露した(写真2)。

写真2●コンピューティングが小型化する例としてCurieやEdison、Compute Stickを取り上げた
写真2●コンピューティングが小型化する例としてCurieやEdison、Compute Stickを取り上げた
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 パフォーマンスに関するデモでは、動画編集の例を挙げた。ステージでは、4K撮影に対応した小型カメラ「GoPro」を複数取り付けた「未来のセルフィー棒」を取り出し、Core i7搭載PCを使って、4Kで撮影した360度の映像をストレス無く再生・編集できることを示した。

 「2018年までに4Kテレビは1億台に達するとの予測がある。2020年の東京オリンピックでは、テレビが8Kになる。ディズニーの最新作『トゥモローランド』も、4K映像が特徴だ」(スカウゲン氏)と4K時代におけるコンピューティングパワーの重要性を訴えた。

第6世代Core搭載デバイスのプロトタイプを公開

 家庭におけるイノベーションの例として、第6世代Coreプロセッサーを搭載したオールインワン型PCのプロトタイプを公開。非常に薄型の本体を実現できることを示した。第6世代Coreプロセッサーは、米インテルが開発中の次期主力CPUだ。

写真3●第6世代Core搭載オール・イン・ワンのプロトタイプ
写真3●第6世代Core搭載オール・イン・ワンのプロトタイプ
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