プロのクリエイターの意見を聞きながら開発した「VAIO Z Canvas」
プロのクリエイターの意見を聞きながら開発した「VAIO Z Canvas」
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 VAIOは、クリエイター向けタブレットPC「VAIO Z Canvas」を2015年5月29日に発売する。2014年10月に「VAIO Prototype Tablet PC」の名称で試作機を公表した製品で、イラストレーターや漫画家、フォトグラファーなどプロのクリエイターの意見を聞きながら開発を進めてきた。価格はオープン、予想実売価格(税別)は24万9800円前後。

 防汚・指紋防止(AS)コーティングを施した12.3型WQXGA+(2560×1704ドット)グレア液晶を搭載。色域はAdobe RGB 95%をカバーし、エックスライトの「ColorMunki Photo」などによるカラーマネジメントに対応。ワイヤレスキーボードを付属するほか、主要なショートカットキーを画面に表示することでキーボードが置けない環境でも本体だけで描画やレタッチ作業が可能。

 入力には、静電式タッチパネルに加えて、ペンの先端でセンシングするスタイラスペンを採用。液晶とガラスの間に特殊な光学樹脂を充満するダイレクトボンディングタイプにより、ペン先と実際に描画される位置の誤差を最小限に抑えて紙の描き味に近づけたという。「筆圧調整ユーティリティ」で描き味を簡単に切り替えたり、筆圧カーブを細かくカスタマイズできる。フィニッシュワーク時にタッチ操作を無効にしてペン入力だけを受け付ける機能も備えた。

 独自の高密度実装・放熱設計のコア技術「Z ENGINE」を採用し、小型軽量きょう体にTDP47Wの第4世代Core i7-4770HQプロセッサーを搭載した。メインメモリーは8GB、ストレージは256GBのSATA SSD。ワイヤレス機能はIEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LANとBluetooth 4.0。バッテリー駆動時間は約7.6時間(JEITA 2.0)。OSはWindows 8.1 Pro Update。本体寸法は幅301.0×高さ13.6×奥行き213.0mm、重さは約1210g。

 また、オンラインショップ「ソニーストア」ではカスタマイズモデルを5月21日に先行予約開始した。16GBのメインメモリーや、SATA SSDと比べて約3.7倍高速なPCIe Gen.3対応の第2世代High Speed SSDなどを選択できる。ベースモデルの直販価格は、8GBメモリーと256GBのSATA SSD搭載が24万9800円から。16GBメモリーと512GBの第2世代High Speed SSD搭載が31万9800円から。16GBメモリーと1TBの第2世代High Speed SSD搭載が39万9800円から。