日本オラクルは2015年5月21日、プライベートクラウド構築・運用ソフト「OpenStack」の専業ベンダーである米ミランティスと米オラクルが協業したと発表した。ミランティスが今後リリースする「Mirantis OpenStack 6.1」において、数回のクリック操作だけでOracleデータベースをプライベートクラウド環境に配備できるようにする。

 ミランティスは、OpenStackの関連プロジェクトとして、アプリケーションをカタログ化して管理するツール「Murano」を手がけている。アプリケーションを提供するベンダーは、Murano用のコネクターを用意すれば、アプリケーションをカタログに載せられる。これにより、OpenStackからアプリケーションを配備できるようになる。

 米オラクルは今回、Oracle Solaris上にOracle Database 12c(マルチテナント構成)を配備するためのMurano用のコネクターを開発した。テクニカルプレビュー版は、OpenStackのWebサイトで公開されている。今後はミランティスがリリース予定のMirantis OpenStack 6.1でこれを統合する。