米Appleがまもなく発表すると見られている「HomeKit」対応製品は、同社が現在開発中の「Home」と呼ばれるアプリで制御、管理するようになると、複数の米メディア(9to5MacMacworldTechCrunchなど)が現地時間2015年5月20日に伝えた。
 
 HomeKitは、iOS端末で家庭の様々な機器を制御、管理できるようにするソフトウエアプラットフォーム。これを使えば、玄関ドアの施錠/開錠、ガレージドアの開閉、照明器具の点灯/消灯などがiPhoneやiPadの画面をタップしたり、音声アシスタント「Siri」に命令したりするだけでできるようになる。だがTechCrunchによると、これまでAppleはその詳細を明らかにしておらず、具体的な操作や設定の仕組みについては分からなかった。

 このニュースを最初に伝えた9to5Macによると、ユーザーはHomeアプリで、家庭内のHomeKit対応機器を設定したり、複数の“仮想ルーム”で機器を管理、制御したりできるようになる。健康関連のフレームワークである「HealthKit」の対応機器やアプリを「Health」アプリで管理するように、HomeKit対応機器はHomeアプリで管理すると、9to5Macは伝えている。

 またHomeアプリでは、セットトップボックス「Apple TV」をHomeKit機器管理のハブとして利用するための仕組みも用意されるという。このほか同アプリには、ユーザーがまだ導入していないHomeKit機器/アプリを発見するための画面も用意されるという。TechCrunchはこれについて、Apple Watchに対応する様々なアプリをiPhoneの「Apple Watch」アプリで探すことができる仕組みと似ていると報じている。

 HomeKitについては先ごろ、2015年6月にも対応製品が発売されると報じられた。9to5Macは事情に詳しい関係者の話として、Appleは6月に開催する開発者会議で次期モバイルOSとともにHomeアプリを披露する可能性があると伝えている(関連記事:Apple「HomeKit」対応製品は6月に発売される見通し、米メディアが報道)。