写真1●サカワが2015年7月に発売予定の低価格電子黒板ソリューション
写真1●サカワが2015年7月に発売予定の低価格電子黒板ソリューション
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 愛媛県の老舗黒板メーカーであるサカワは、既存の黒板を電子黒板として使えるようにする教育向けシステムを2015年7月に発売する。米アップルの「iPhone」や「iPod touch」とセットトップボックス「Apple TV」、プロジェクターを組み合わせ、黒板に画像や動画などの教材を映し出す仕組み(写真1)。投影に使う専用アプリ「Kocri」の価格は5000円を想定。電子黒板は価格の高さがネックで導入が進まないとされる。安価な「ハイブリッド型電子黒板」として、新市場を開拓する。2015年度内に5000件の導入を目指す。

写真2●Kocriは片手で操作できるよう操作画面を工夫している
写真2●Kocriは片手で操作できるよう操作画面を工夫している
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 Kocriの開発はネット関連の企画開発で定評のあるカヤックが手がけた。グリッド線や五線紙、算数の授業で利用する図形を映し出せるなど、既存の黒板の使い勝手を向上させる配慮を随所に凝らした。片手でも操作しやすいように画面デザインを工夫しており、教師は手軽に使い始められる(写真2)。一連の機器を組み合わせて黒板に投影する仕組みはサカワが特許出願中。

 2015年5月20日10時よりKocriの機材セットを1カ月間、レンタルして無料で試せるキャンペーンを公式サイト上で受け付ける。