九州テレ・コミュニケーションズ(QTC)は2015年5月19日、同社が運営するケーブルテレビ局の「テレビ佐世保(TVS)」と「ケーブルステーション福岡 (CSF)」において、マンションなどの集合住宅の回覧板情報をデータ放送で提供するサービスを開始したと発表した。第2コミュニティチャネルを活用し、マンションなどの集合住宅向けに「自治会回覧版」や「マンションお知らせ情報」をデータ放送で知らせる。サービスの仕組みは無償提供とする。メディアキャストが、システムの開発、画面設計・制作などを担当した。

 同サービスを利用する各棟の住人は、テレビのリモコンを使って初回時に各棟固有のパスコードを入力することで、個別に回覧板情報や各種お知らせ情報をテレビで確認することが可能となる。情報配信者は、パソコン操作で入力することで、瞬時に各戸へ情報が配信される。

 QTCが運営するTVSおよびCSFでは、新サービスの導入メリットを自治会や管理組合などに訴求しながら、サービスの仕組みを無償で提供することで、集合住宅へのケーブル引き込み工事を加速し、視聴契約数の拡大を図る方針。

 QTCが運営するケーブルステーション福岡 (CSF)は、2013年4月からメディアキャストの統合型データ放送ソリューション「DataCaster M3」を導入して、コミュニティチャネルのデータ放送コンテンツの充実を図ってきた。

 今回はCSFに設置された「DataCaster M3」をベースに、QTCが運営するテレビ佐世保(TVS)が共同利用するための機能を新規に追加した。CSFが、情報収集、放送フォーマット変換、システム制御と監視などコンテンツ管理を行う親局となり、子局であるTVSは、「DataCaster M3」の送出機能だけを追加導入した。

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