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 米Microsoftは現地時間2015年5月15日、次期OS「Windows 10」のアップグレードについて、非正規Windowsユーザーには無償提供しないとの方針を明らかにした。

 Windows 10は今夏に正式公開される予定で、リリース後1年間、「Windows 7」「Windows 8.1」「Windows Phone 8.1」ユーザーは無償でアップグレードできる。Microsoftが中国におけるWindows 10アップグレード促進の広範な取り組みを3月に発表した際、中国では海賊版Windowsに対しても正規のWindows 10アップグレードが無償提供されると、複数の海外メディアが伝えていた(関連記事:「Windows 10」は190カ国で今夏リリース、海賊版も無償アップグレード)。

 しかし今回、同社Operating Systems部門責任者のTerry Myerson氏は、「正規で購入およびライセンス登録し、変更などを加えていないWindows 7以降のユーザーに対してWindows 10アップグレードを無償提供する」と述べ、非正規に入手したWindowsは無償アップグレードの対象外とすると明言した。

 正規のWindowsとして確認されなかったパソコンの画面には、その旨を知らせる通知が表示される。ただし、Microsoftは「多くのユーザーが知らないうちに海賊行為の被害に遭い、意図せず非正規Windowsを使っている場合があることを認識している」とし、一部OEMと連携してWindows 10アップグレードの「とても魅力的な提供」を実施する計画という。

 非正規Windowsに対するWindows 10アップグレードの詳細な内容は明らかにしていない。

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