米AIG傘下の中堅損保である富士火災海上保険は2015年5月15日、保険契約を管理する基幹システムを全面停止したと発表した(図)。5月12日から断続的にシステム障害が発生し、保険契約の確認や事故対応などに支障が出る状況が続いていた。
同社は「現在抱えているシステム上の問題を抜本的に解決するため、本日から週末にかけてシステム稼働を見送る」と説明している。
週末に復旧作業に取り組み、週明けの5月18日9時からの再稼働を目指す。この間は、代替システムや手作業で業務を行い、契約手続きや事故対応が滞らないようにするとしている。ただし、保険証券の送付など一部の事務手続きについては遅延を見込んでいる。