中国Alibaba Group(阿里巴巴)のDaniel Yong Zhang(張勇)最高経営責任者(CEO)は、現地時間2015年5月13日に行われた戦略説明会で、国際事業の展開を最優先にするとの方針を明らかにした。

 Zhang氏は、今月初めに最高執行責任者(COO)からCEOに昇格したばかり。Alibabaの公式英語ブログ「Alizila」によると、同氏はCEO就任後初となるスピーチで従業員に向けて「断固としてグローバル化が必要だ」と呼びかけ、「グローバルチームを結成し、グローバルな思考の経営を採用し、“グローバルな購入とグローバルな販売”という目標を達成する」と述べた。

 また、中国製品を海外に販売する小売サイト「AliExpress」や海外ブランドを中国消費者に販売する「Tmall Global」を中心に、新規および既存の国際事業に引き続き多額を投じる方針も示した。

 さらにZhang CEOは他国からの人材雇用を増やす考えを明らかにし、「世界中から外見の異なる従業員が加わり、時間をかけて習慣や文化、考え方の違いを理解していく。それによって、我々は真の国際企業となる」と述べた。

 これとは別に、Alibabaは5月14日、中国YTO Expressに出資し、少数株を取得することをに明らかにした。上海を本拠とするYTO Expressは、Alibaba傘下のロジスティクス事業Cainiao(菜鳥)のパートナーで、今後Cainiaoとともにロジスティクス管理の向上と中国内外の配送サービスの拡充に取り組む。

[発表資料(Alizilaの記事)]
[発表資料(YTO Express出資)]