Linuxをはじめとするオープンソースソフトウエア(OSS)関連やHTML 5などの技術者認定試験を実施するエルピーアイジャパン(LPI-Japan)は2015年5月12日、「Apache CloudStack」の技術者認定試験である「Apache CloudStack技術者認定試験 by LPI-JAPAN」(略称はACCEL)の配信を2015年6月1日に開始すると発表した。試験はCBT(コンピュータベーストテスティング)方式で実施し、受験料は1万5000円(税別)。

 Apache CloudStackは、クラウドの構築基盤となる主要なOSSの一つ。ACCELは日本CloudStackユーザ会の協力を得て、LPI-Japanが独自に開発したもの。国内にとどまらず、英訳して欧米などでも配信していく計画である。プロモーションにおいてCloudStackの開発元であるThe Apache Software Foundationの協力が得られる可能性が高いという。

 LPI-Japanでは別途、CloudStackと並んでOSSのクラウド構築基盤として広まっている「OpenStack」の技術者認定試験の開発も進めている。時期は未定であるが、「今年10月に東京で開催されるOpenStack Summitに合わせて配信を開始したい」(理事長の成井弦氏)とする。

 なお、LPI-JapanはLinux技術者認定試験(LPIC)の一つとして、クラウド技術者向けの「LPIC304」を配信している。このLPIC304は仮想化や高可用性といった、すべてのクラウド基盤で共通に利用される技術に関する試験である。一方、CloudStackやOpenStackの試験では、各プラットフォームを利用してクラウドシステムの構築や運用・保守ができるかどうかを問う。つまり、LPIC304はプラットフォーム非依存のクラウド技術者向け認定試験、CloudStackやOpenStackの試験は各プラットフォームのスペシャリスト認定試験という違いがある。