写真1●IBM Power System E850の外観
写真1●IBM Power System E850の外観
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写真2●日本IBM、理事、システムズハードウエア事業本部、ハイエンドシステム事業担当の朝海孝氏
写真2●日本IBM、理事、システムズハードウエア事業本部、ハイエンドシステム事業担当の朝海孝氏
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 日本IBMは2015年5月12日、自社が開発したPOWERプロセッサを搭載した中級サーバー「IBM Power System E850」(写真1)を発表した。需要に合わせてCPUとメモリーを増減できるCoD(キャパシティオンデマンド)に対応したのが特徴。最小構成価格(税別)は1398万円で、6月5日に出荷する。

 基幹システムで使われることを想定したサーバーで、POWERプロセッサを4基搭載する。CoDに対応したことで、「設備を共用するパブリッククラウド向けのように、従量課金を実現した」(日本IBMの朝海孝氏、写真2)。

 主な用途として、ERP(統合業務システム)やデータベースサーバーを想定する。独SAPから高速データ分析システム「SAP HANA」を稼働できる認定を受けているという。「CoDによってサーバーを買い換えることなく性能を引き上げられる」(朝海氏)。

 同日、上位版の「IBM Power System E880」についても、最大構成を2倍に拡張すると発表した。従来はプロセッサを2段(8ソケットで最大96コア)までしか拡張できなかったが、今回4段(16ソケットで最大192コア)に増やした。