写真1●決算説明会で話す日本ユニシスの黒川茂代表取締役社長
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写真2●日本ユニシスの向井俊雄代表取締役常務執行役員CFO
写真2●日本ユニシスの向井俊雄代表取締役常務執行役員CFO
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写真3●2015年3月期の売上高・営業利益の増減要因
写真3●2015年3月期の売上高・営業利益の増減要因
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 日本ユニシスは2015年5月11日、本社で2015年3月期決算説明会を開催した。5月8日の証券取引終了後に発表済みの決算は売上高2691億5400万円(前期比4.8%減)、営業利益109億2400万円(14.1%増)の減収増益だった(関連記事)。

 説明会の冒頭で、黒川茂代表取締役社長(写真1)は「市場関係者の皆さまの期待に沿えず、大変申し訳ございません」と述べ、深々と頭を下げた。

 2015年3月期は3カ年の中期経営計画の最終年度だった。だが売上高目標2800億円について、2年目に前倒しで達成したものの、3年目は目標を下回った。業績予想として従来発表していた営業利益120億円も未達に終わった。黒川社長はこれらの結果に言及して陳謝した。

 そのうえで黒川社長は、「この結果を真摯に受け止め、3カ年で明らかになった課題の解決に全力で取り組む」と話した。

 向井俊雄代表取締役常務執行役員CFO(写真2)は業績の増減要因を説明。「製品販売が大きく減少したことが影響し、減収になった」と述べた。製品販売減は125億円の減収要因になった。

通信キャリアの投資抑制が減収要因に

 このうち、メインフレームなど大型機器販売については、2014年3月期にあった大型案件がなくなった反動で53億円の減収要因になった。サーバーや通信機器などの中小型機器については、主に通信キャリアの顧客が投資を抑制したことで、72億円の減収要因になったと説明した(写真3)。

 黒川社長は改めて、「同業他社では業績好調の企業が多い中で、この結果は非常に残念だ。特にトップライン(売上高)が下がったことを重く受け止めている。今期(2016年3月期)は是が非でも売上高2800億円達成を死守したい」と語った。