セキュリティ・コンサルティングなどを手掛けるアスタリスク・リサーチ(東京・千代田区、岡田良太郎社長)は30日、開発者向けのセキュリティ・サービスを手掛ける米Cigital(シジタル、バージニア州)と提携、国内で同社のセキュリティ開発支援ツールやサービスを販売すると発表した。今後3年以内に1000社への提供を目指す。

 Cigitalが持つ、静的コード解析ツール「SecureAssist」やWebアプリのセキュリティ向けのクラウド型動的テストツール「3D Unlimited」を国内で提供するほか、セキュリティ技術者を育成するオンライントレーニング「eLibrary」を日本語化して提供する。

 このうち、SecureAssistは既に提供を始めており、30日間無料でフル機能が検証できる試用版を利用可能。SecureAssistは例えば開発者20人の場合、年間90万円で導入可能という。

 1992年創業のCigitalは、ソフトウエア開発工程におけるセキュリティ実装を支援するツールやコンサルティング・サービスを提供する企業。同社CTOであるGary McGraw(ゲイリー・マグロー)氏は「Building Secure Software―ソフトウェアセキュリティについて開発者が知っているべきこと」(オーム社)などの著書でも知られる。